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近年はラグジュアリーブランドからスポーツブランドまで、“大人が履けるスニーカー”の選択肢が一気に広がっています。以前のように「カジュアル専用」という印象は薄れ、現在ではジャケットやセットアップ、ジュエリーと合わせながら、上品に取り入れるスタイルが主流になりつつあります。
特に2026年は、ロープロファイル系やヴィンテージ感のあるモデル、さらにクラシック回帰の流れも強まっており、“頑張りすぎない抜け感”をどう作るかが重要なポイントになっています。今回は、ファッションディレクターやエディター、PR、スタイリストなど、感度の高い10名が実際に愛用しているスニーカーと、そのリアルな着こなしをまとめてご紹介します。
レオパード柄Vansで作る、ギャラリースタイルの“大人ストリート”

長年さまざまなスニーカーを履いてきた中で、初めて選んだというVans。レオパード柄と異素材の組み合わせが特徴的で、ストリート感がありながらも、どこかラグジュアリーな空気を感じさせる一足です。
近年はスケーターカルチャー由来のアイテムを、あえてモードに落とし込むスタイルが再評価されていますが、このVansもまさにその流れを象徴するような存在。足元だけで終わらない“ファッション性”を感じさせます。

コーディネートは、ギャラリーで行われるイベントをイメージしたブラックスタイル。Saint Laurent のスモーキングジャケットに、Rick Owens のシフォンスカートを合わせながら、足元だけをスニーカーで外しています。
もしヒールやサンダルを合わせてしまうと、全体がドレスアップ寄りになりすぎるところを、スニーカーによって程よい抜け感を演出。さらにメガネでカジュアルな要素を足すことで、全身のバランスを自然に整えています。
また、スニーカー選びで重視しているのは“全身の重心バランス”。足のサイズが小さいため、華奢に見えすぎないシルエットを意識しているそうです。
特に最近は、ボリューム感のあるボトムスやロング丈が主流なこともあり、足元にある程度の存在感があるほうが全体のバランスが安定しやすい傾向があります。“小さく見えすぎないスニーカー”という視点は、大人世代にとってかなり参考になるポイントかもしれません。
CELINEの薄底スニーカーで作る、モノトーンの上品スポーティー
雑誌エディターやブランドディレクションなど幅広く活動する高橋志津奈さんが選んだのは、CELINE のロープロファイル系スニーカー。

ここ数年続いていた厚底ブームに対して、2026年は“薄底回帰”の流れも強まっています。特にCELINEのような、バレエシューズを思わせる繊細なシルエットは、大人の女性からの支持が非常に高まっています。
黒ベースに白ラインが入ったデザインは、スポーティーでありながらもどこかモードな雰囲気。カジュアルになりすぎず、ジャケットスタイルにも自然に馴染みます。
この日は全身をモノトーンで統一しながら、ジュエリーにダイヤを合わせることで“大人のスポーティー”を表現。さらにエルメスのキャンバス×レザーのバッグを加えることで、上品なカジュアル感へとまとめています。
スニーカー選びでは、「黒で馴染ませる」か、「差し色として使う」かを明確に決めているそうで、赤や黄色などアクセントカラーのモデルも愛用しているとのこと。
洋服はベーシックな定番を軸にしつつ、スニーカーで遊び心を加える。この“引き算とアクセント”のバランス感覚は、まさに大人世代のスニーカーコーデの理想形とも言えそうです。
Autryのヴィンテージ感で作る、クリーンな大人カジュアル
ファッションエディター・小林彩さんが愛用しているのは、近年感度の高い層から支持を集めているAutryのスニーカー。
粗めのスウェード素材がヴィンテージ感を演出しつつ、鮮やかなブルーが程よいアクセントに。レトロな空気感がありながらも、どこか都会的に見えるのがAutryらしい魅力です。
この日は、ネイビーやベージュをベースにしたクリーンなスタイリングで統一。足元のブルーが浮きすぎないよう、全体を柔らかい色味でまとめています。

また、バッグやチャームにもブルーをリンクさせることで、コーディネート全体に統一感を演出。色を“点”ではなく“流れ”として取り入れているのが印象的です。
スニーカーコーデというと、ラフになりすぎてしまう悩みを持つ人も多いですが、小林さんは「少しクリーンさのあるモデルを選ぶ」ことを重視しているそう。
特に2026年は、“スポーツ感を抑えたレトロスニーカー”の人気が再燃しており、Autryのようなモデルは今後さらに注目が集まりそうです。
ロープロファイル旋風再来|薄底スニーカーを大人っぽく履くコツ

ビューティーエディターとして活躍する杉浦由佳子さんが選んだのは、近年再び注目を集めている“ロープロファイル系”のスニーカー。

ここ数年は厚底やボリュームソールが主流でしたが、2026年は“軽やかさ”や“抜け感”を重視した薄底タイプに再び注目が集まっています。
特にこのようなソールの薄いモデルは、パンツやロングスカートとの馴染みが良く、足元を重く見せたくない大人世代から支持されています。

この日のテーマカラーはネイビー。そこにブラウンのスニーカーを差し込むことで、落ち着きがありながらも柔らかい印象に仕上げています。
さらに、大ぶりのメガネや長年愛用しているTシャツなど、“少しやんちゃなくらい”のカジュアル感を意識。バッグには複数の色が使われているため、ワントーンコーデのアクセントとしても機能しています。
印象的だったのは、“トレンドよりも自分に似合うかどうか”を大切にしているという考え方。流行だけで選ぶのではなく、自分の体型や雰囲気に合うものを理解した上で、今っぽさを取り入れている点に大人のおしゃれ感があります。
また、デニムを合わせすぎず、スラックスや綺麗めバッグで“カジュアルに寄せすぎない”ことも重要なポイント。2026年の大人スニーカースタイルでは、このバランス感覚がますます重要になりそうです。
Golden Gooseで作る、ヴィンテージ感のある洗練カジュアル
ブランド「BRILL」のディレクター・泉さんが愛用しているのは、Golden Goose の「Sky Star」。

Golden Gooseといえば、最初から履き込んだようなヴィンテージ加工が特徴。新品なのに自然なユーズド感があり、“こなれた空気感”を作りやすいブランドとして根強い人気があります。
このモデルも、メンズライクなボリューム感と擦れ加工のバランスが絶妙で、シンプルなコーディネートに奥行きを与えてくれます。
この日は、オリジナルTシャツにワンピースを腰巻きしたリラックス感のあるスタイル。ただし全身をラフにまとめるのではなく、アクセサリーやレザーバッグで上品さを加えています。
特に印象的なのは、“年齢を重ねたからこそ必要になる綺麗め要素”を自然に取り入れている点。スニーカーを履く際は、どこかにラグジュアリー感や艶感を残すことで、全体が大人っぽくまとまりやすくなります。
アクセサリーはシルバーをベースにしつつ、少しだけゴールドをミックス。最近はシルバー一辺倒ではなく、異なる金属を自然に混ぜるスタイルも増えており、“抜け感のあるジュエリー使い”として参考になります。
また、ワイドボトムとのバランスを考え、ややボリューム感のあるスニーカーを選んでいる点も重要。2026年は引き続きワイドパンツ人気が続いているため、足元とのボリュームバランスは非常に大切なポイントです。
柄スニーカーを主役に|adidasで作る遊び心のある大人コーデ
ファッションコーディネーターの佐藤匠さんが履いていたのは、adidasの牛柄スニーカー。

牛柄とグリーンのシューレースという大胆な組み合わせながら、どこかヴィンテージ感もあり、一目惚れで購入したそうです。
最近は無地スニーカーだけでなく、こうした柄物モデルも再び注目されています。特にブラウン系やアニマル柄は、派手になりすぎずコーディネートのアクセントとして使いやすいのが特徴です。

この日は、スニーカーのブラウンに合わせて洋服側もブラウン系で統一。柄スニーカーを主役にしながらも、全体を同系色でまとめることで、派手すぎない大人の遊び心を表現しています。
“欲しいと思ったものを素直に選ぶ”という感覚も印象的で、最近のファッションシーンでは、トレンドだけではなく“自分のテンションが上がるか”を重視する人が増えています。
10年履き続けるCONVERSE|タイムレスな定番の魅力

アーカイブ&スタイル代表・坂田真彦さんが愛用しているのは、10年以上履き続けているという定番のCONVERSE ALL STAR。

スニーカー市場では次々と新作が登場していますが、最終的に“長く残るもの”は意外とベーシックなモデルだったりします。
コットン100%の質感や、経年変化を楽しめる素材感は、まさにコンバースならでは。シューレースもコットン素材に変更し、よりヴィンテージ感のある雰囲気に仕上げています。
セットアップにはイタリアブランドのスーツ、シャツには50年代のヴィンテージデニムシャツを合わせるなど、全身に“時間を重ねた服”を取り入れているのも印象的です。
“スニーカーは情報量が多いアイテムだからこそ、最終的にはタイムレスなものを選ぶ”という言葉は、流行の移り変わりが激しい今だからこそ説得力があります。
一時的なトレンドより、“何年経っても違和感なく履けるか”。その視点は、大人世代のスニーカー選びにおいて非常に重要なのかもしれません。
CHANELスニーカーを上品に履く|大人女性のバランス感覚
ビューティーやアパレル分野でPRとして活動する西村カナコさん。普段からVans、CONVERSE、NIKE、adidas、Autryなど、さまざまなブランドのスニーカーを愛用しているそうですが、最近新たにワードローブへ加わったのがCHANELのスニーカーです。

ラグジュアリースニーカー市場は年々拡大していますが、その中でもCHANELのスニーカーは“大人の上品カジュアル”を象徴する存在として根強い人気があります。
今回選んだモデルは、かかと部分のレザータブがさりげないアクセントになっており、ブランドロゴを強調しすぎない絶妙なバランス感が魅力。足幅が広めでもすっきり見えやすいシルエットも、お気に入りの理由だそうです。
さらに印象的だったのは、“家族目線”でコーディネートを楽しんでいる点。8歳の息子さんが、その日の洋服に合わせて選んだのがこのスニーカーだったそうです。

この日は韓国ブランドのセットアップをベースに、20年前のフィリップリムのジャケットを合わせたスタイル。ヴィンテージ感のあるアイテムをミックスすることで、CHANELのスニーカーが持つラグジュアリー感を自然に馴染ませています。
ジュエリーはゴールドではなくシルバー系を中心に統一。派手さを抑えながら、洗練された空気感を作っています。バッグやストールも含め、全体を“盛りすぎない”方向で整えているのが大人っぽいポイントです。

スニーカー選びにおいて大切なのは、“全身のバランスがよく見えるかどうか”。これはラグジュアリースニーカーに限らず、今の大人ファッション全体に共通する考え方かもしれません。
BIRKENSTOCK 1774で作る、抜け感のあるワークスタイル
コンテンツクリエイター兼PRとして活動するケビンさんが履いていたのは、BIRKENSTOCK 1774のスニーカー。
1774とは、BIRKENSTOCK創業年を意味するプレミアムライン。通常モデルよりもデザイン性が高く、さまざまなブランドやデザイナーとのコラボでも注目されています。

このモデルの魅力は、BIRKENSTOCKらしい丸みのあるフォルム。一般的なスポーツスニーカーとは異なり、どこか柔らかくナチュラルな雰囲気があります。

この日はスウェード素材の質感に合わせて、デニムとオーバーサイズシャツでワークテイストにまとめたコーディネート。シャツはAmi Paris、デニムはLeeを着用しています。

スニーカーを主役にしているため、アクセサリーは控えめに。ただし完全にシンプルへ寄せるのではなく、少しだけデザイン性を加えている点がポイントです。
また、“履き心地の良さ”を重視しているというコメントも印象的でした。2026年はデザインだけではなく、“快適さ”や“長時間履けるか”を重視する流れも強まっています。
ファッション性と実用性、その両方を自然に成立させる。BIRKENSTOCK 1774の人気は、まさに今の時代感を象徴しているのかもしれません。
エアマックス95再燃|2026年のボリュームスニーカーブーム
スタイリスト・高橋美帆さんが履いていたのは、再び注目を集めているNIKE Air Max 95。

Air Max 95は近年復刻モデルが続いており、定番カラーだけでなく、ピンクやホワイトなど新色展開も増えています。90年代〜2000年代リバイバルの流れもあり、再び盛り上がりを見せているモデルのひとつです。
ボリューム感のあるシルエットや抜群の履き心地に加え、ストリート感のあるデザインも魅力。長年履き続けても手放せないという人が多いのも、このモデルならではです。

この日はクラシックなジャケットスタイルに、あえてAir Max 95を合わせて“外し”として活用。最近はジャケット×スニーカーの組み合わせが完全に定番化していますが、こうしたハイテク系スニーカーを合わせることで、一気に今っぽい空気感が生まれます。
また、チノパンでカジュアルさを加えつつ、レザー小物は黒で統一。アクセサリーはゴールドとシルバーをミックスし、ストリート一辺倒になりすぎないよう調整しています。

最近はワイドパンツ人気の影響もあり、ボリュームスニーカーとの相性を重視する人が増えています。パンツをスニーカーに“乗せる”ようなスタイリングは、2026年も引き続き注目されそうです。
まとめ|2026年の“大人スニーカー”は「抜け感」と「上品さ」のバランスが鍵
今回登場した10名のスタイルを見ても分かるように、2026年のスニーカートレンドは単なるスポーツ感ではなく、“どう上品に履きこなすか”へ完全にシフトしています。
特に印象的だった共通点は以下のようなポイントです。
- ジャケットやスラックスで綺麗め要素を加える
- アクセサリーでラグジュアリー感を足す
- スニーカーだけ浮かせず全身で色を繋げる
- “自分に似合うか”を重視する
- 履き心地や長く使えるかも重要視する
また、ロープロファイル系とボリューム系、両方の流れが同時に存在しているのも今シーズンの特徴。大切なのはトレンドを追うことより、自分のスタイルにどう馴染ませるかという視点なのかもしれません。
スニーカーは今や“カジュアル靴”ではなく、大人のファッションバランスを完成させる重要なアイテム。ぜひ今回のスタイリングを参考に、自分らしい一足を見つけてみてください。